【ゲームアーカイブス】ロックマンX5【ACT】

エックス、ゼロの共通アクションに「しゃがみ」が追加された。

演出面がとてつもなく落ちたが、アクションは依然面白い。
やることは他のロックマンシリーズと同様で一定以上の面白さはあるが、前作にあったいくつかの要素がカットされた上に余計な要素が追加されているのが問題。

カットされた要素として、イベントのアニメが廃止されて一枚絵とテキストのADV形式に変更されたこと、ボスの音声が無くなったこと、ボス選択や紹介時の演出が安っぽくなったことなど、演出面の質が大幅に落ちた点が挙げられる。
余計な追加要素は、ステージ中に強制的にゲーム進行を止めて攻略ナビが挿入されるようになったという点で、そのナビの殆どは言われなくても分かる程度の内容なのに、色んな地点で何度も止められてしまうため鬱陶しく、せっかくのXシリーズの売りであるスピード感や爽快感を自ら潰している。
ゼロとエックスをいつでも変更できるダブルヒーローシステムも、パワーアップアイテムが取ったキャラにしか適用されないので結局は同じキャラしか使えない中途半端な代物。前作と比較すると至る所に練り込み不足の手抜きや低予算感が滲み出ている。

面白さを底上げする追加要素としては、ジャンプ力UPやチャージ時間短縮などの強化パーツを装備して性能をカスタマイズできたり、空を飛べるなどのユニークな能力を持つエックスのアーマーが追加されたこと。新アクションの「しゃがみ」も今までとは違った選択肢でありアクション性の幅を広げている。

善し悪しがはっきり出てしまった5作目

過去作のBGMのアレンジやイエローデビルならぬシャドーデビルというボスが出るなどシリーズが好きなら楽しめるだろうネタも多い。前作と比較してしまうと強制足止めや演出の劣化といった出来の悪い点が目立ってしまうというだけで、全体的に見ればいつも通りの爽快ACTであることは間違いない。鬱陶しい足止めを我慢できそうならおすすめ。

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